【らんま1/2】第10話 感想|乱馬の永遠のライバル登場

ストーリー解説・名エピソード

昔、夢中で読んだ「らんま1/2」。大人になって読み返しても、やっぱり最高です。
このブログでは、そんな“らんま愛”を込めて感想を書いています。

※本記事には『らんま1/2』第10話のネタバレが含まれます。未読の方は原作を先に読むことをおすすめします。

第10話「乱馬を追って来た男」あらすじ

「笑うとかわいいよ。」の名台詞が飛び出した前回。

今回はついに新キャラが登場します!
山奥で巨大いのししを退治した謎の男は、「早乙女乱馬、首を洗って待っていろ!」と決意。
それは乱馬の同級生であり、永遠のライバルとなる“響良牙”でした――。

山奥での出会い

山奥で「大いのししが出よったぞー!!」と大騒ぎ。
現れたのは、大人よりも大きな巨体をもついのしし。
しかし一本の傘と腕力だけで、それを軽々と空へ投げ飛ばした男がいました。

村人たちは感謝しつつも、その男の問いに戸惑います。
「風林館高校はどこだ?」
地図を見せられた村人は思わずツッコミ。
「これ東京じゃないか?」「ここ四国やぞ」

それでも男は去り際に心の中で誓います。
「早乙女乱馬、首を洗って待っていろ!」
村人たちは「迷子か…」とつぶやくのでした。

愛らしくて愛嬌たっぷりの動物たち

高橋留美子先生の描く動物は、リアルながらも愛嬌たっぷり。
今回のいのししもリアルに描かれつつも、やられたら涙目でなんだか憎めないかわいさがあります。
らんま世界の動物たちはどれも魅力的なので、要チェックです。

天道家のドタバタ劇

その頃の乱馬は――。
女姿でトランクス一枚のまま、家中を走り回っていました。
「やだ、絶対やだっ。女の服なんか絶対着ねーぞ!」

洗濯中で服がなく、裸で歩き回るらんまにかすみ・なびきも困り顔。
「居候でしょっ!!」と一喝されてしまいます。

この場面は、おっとりしたかすみ、クールななびきとの珍しいやりとり。
普段は描かれにくい日常の一コマで、姉二人の“年上感”にほっこりします。

結局、服を貸すことになったのはあかね。
「スカートははかねーぞっ」と抵抗するらんまに、
「なんであたしの服貸さなきゃいけないのよ!」とあかね。

なびきが選んだのはオーバーオール。
「あ、ぴったりじゃない」とあかねが言えば、らんまは「胸ちっちゃくて苦しいよ」と余計な一言。
「ウエストどお?」と聞かれ「がばがば。」と正直に答え、横で竹刀を握るあかね――。
追いかけっこのケンカがはじまります。

乱馬はあかねを怒らせる天才?!

こういう場面を見ていると、乱馬(らんま)って素直だけど一言多いなと(笑)。
あかねは“暴力ヒロイン”と呼ばれることもありますが、原因はだいたい乱馬(らんま)の発言なんですよね。
大人になって読むと、その構図がすごくわかります。

新キャラ・響良牙の登場

それから一週間。
いのししを倒した男は、ついに風林館高校に到着。

「風林館高校はどこだ?」と学校の校門で聞かれたクラスメートは、呆れながらも校舎をジェスチャーで案内。
続けて「早乙女乱馬はどこにいる?」と問うと、そこに乱馬が登場。
(またあかねに余計なことを言ったのか、追いかけられている最中…笑)

いきなり傘で攻撃してくる男。
乱馬は華麗にかわしつつ、相手の顔を見て驚きます。

「おまえは…」
「知り合い?」とあかねに問われても、なかなか思い出せない乱馬。
「ほらっ。あのっ。なあっ。」とごまかしているうちに、ようやく思い出します。

「響良牙だっ。久しぶりだなぁ。」

ついに現れた、乱馬の同級生であり永遠のライバル――響良牙の初登場でした。

良牙と乱馬の因縁

実は二人、乱馬が転校する前に勝負を約束していたのです。良牙は乱馬に詰め寄ります。
「おれ、約束の場所で三日間待ってたんだよ!」
「そう…、四日目におれがその場にたどり着いた時、きさまはすでにいなかった。」

乱馬は冷静につっこみます。
「なんであんなに待たされにゃならなかったんだ?」
決闘の場所は、良牙の家から一本道で500m先の空地だったのです。

たどり着けなかった理由はただひとつ。
良牙の”極度の方向オンチ”。
決闘の場に着くまでに、なんと四日間もかかったのでした。

令和版アニメでも映像化!

良牙の決意

「男の約束を破って…父親と一緒に中国になんか逃げやがって!!」
傘を振り回す良牙の攻撃をかわしつつ、乱馬は応じます。
「よーするに、決着つけに来たってわけか。」

しかし良牙の答えは違いました。
「決着?! なまぬるい!! 復讐だあっ!!」

彼の中には、約束を破られたこと以上の“思い”が渦巻いていたのです。
次回に続く――。

良牙初登場のインパクト

ついに出ました、響良牙!
初登場時は復讐に燃える男として描かれますが、彼の真っ直ぐさは魅力的。
特徴的なバンダナも、幾何学模様でシンプルながら強烈な個性を放っています。

第10話は、らんまの世界を大きく広げるキャラクター・響良牙の初登場回。
彼の方向オンチ設定はこの時点ですでに全開で、コメディ要素とキャラ性をしっかり印象づけています。
次回以降、良牙がどんな存在感を見せるのか――要注目のスタート回でした。

まとめ:コメディとシリアスのバランス

今回も天道家の日常コメディから、ライバル登場のシリアス展開へと切り替わる構成が絶妙。
らんまとあかねのやり取りで笑わせつつ、最後に「復讐だ!」と迫力ある引きで終わる。
さすが高橋先生、読者を飽きさせませんね。

まさ

小学生の頃に『らんま1/2』に出会い、アニメ・原作漫画にどっぷりハマる。
令和になって再び「推し活」として『らんま』を再読し、ファンサイト「らんまメモリーズ」を立ち上げました。
2024年〜2025年にかけて展開される新作アニメにも注目中!

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