子どもの頃に夢中だった、「らんま」を読み返す
小学生のころ、毎週水曜日の少年サンデーの発売日を待ちわびて読んでいた「らんま1/2」。
令和のアニメ化で、ふと懐かしくなって原作漫画を読み直してみました。
前回は、天道家に中国帰りの早乙女玄馬と息子乱馬がやってくるはずが…来たのは巨大なパンダと女の子?という幕開けで始まった第1話。
今回の第2話では、いよいよパンダと女の子の正体が明かされます!
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※本記事には『らんま1/2』第2話のネタバレが含まれています。まだ読んでいない方は先に原作を読むことをおすすめします!
第2話「らんまの秘密」ざっくりあらすじ
天道ファミリーと対面した、早乙女玄馬と息子の乱馬。
その姿は男の子。――じゃあ、さっきの女の子とパンダはいったい何者!?
混乱する天道家の面々の前で、前代未聞の“変身劇”がはじまります!
読んで感じたこと:世界観がわかる重要回
いきなり池に投げ飛ばす!?玄馬の豪快すぎる説明
状況が飲み込めていない天道家の前で、父・玄馬がとった行動――それは、息子・乱馬を庭の池に投げ込むこと!
あまりに乱暴すぎて、説明どころじゃありませんが(笑)!。
で、池に落ちた乱馬は女の子に、池から出てきたらんまに蹴られた玄馬もパンダの姿に。
この瞬間、「らんま1/2」の世界観が一気に爆発します!
乱馬は水をかぶると女の子に、玄馬はパンダになってしまうのでした。
かすみお姉ちゃんのナナメすぎる一言
変身した乱馬と玄馬を見た天道ファミリー。
その時の、長女・かすみの反応が印象的。
「おとうさんの友だちって、かわってるのね。」困惑しながらも、かすみお姉ちゃんらしいこの一言が絶妙。ギャグセンスが高すぎます!
ゆるキャラ系呪泉郷ガイドの意外な有能さ
乱馬と玄馬がこんな体質になったのは――中国の「呪泉郷(じゅせんきょう)」の呪いのせい。
呪泉郷の泉に落ちたことで変身体質になってしまいました。
呪泉郷――この名前が出てくると、らんまの物語が一気に広がっていきます。
余談ですが、この話を読んだときは小学生の時。
呪泉郷の世界観があまりにもしっかりしていたので、中国って不思議な場所があるんだと当時本気で思いました(もちろんフィクションです!)。
そんな呪泉郷のガイドさんのキャラがまたクセ者。
どこかうさんくさい雰囲気なのに、泉の説明はやたら詳細。100以上の泉が湧いていて、ひとつひとつに悲劇的伝説が残っているらしいのですが、全部の泉の名前・年代・伝説内容をちゃんと覚えている(笑)。
一見やる気のなさそう、だるそうな雰囲気とは裏腹に、しっかりと仕事ができるギャップが良い味出してます。
アニメでは、呪泉郷ガイドは山寺宏一さんが声を担当されてます。平成版はテンション高めで、令和版は平成版のテンションにより無責任な抜け感がプラスされていて、より面白キャラで楽しめました!
修行時代の乱馬の姿にも注目
過去の回想では、修行中の乱馬が登場。
髪型は今と違って“一本結び”。おさげじゃない理由は、今後明かされるのでお楽しみに。
アクションシーンは動きがしっかり伝わってきます。玄馬の攻撃で乱馬が泉に落ちたときの動きも、思わず「うわっ!」と声が出るレベル。さすが高橋留美子先生です。
このシーンは、令和版アニメではさらにスピーディに、迫力倍増で描かれています!泉から出ている足場の竹のしなり具合がとてもリアルで、漫画でもアニメでも印象的なシーンです。
玄馬の痛恨ミスがらしさ全開
そもそもこんな呪われた修行場に、なぜ息子を連れて行ったのか?
かすみお姉ちゃんとなびきに詰められる玄馬。
その理由は「中国語が読めなかったから」というオチ。
あまりに適当すぎて笑ってしまう。この“抜け感”こそが高橋留美子作品らしさです!
話し合い(?)の末、いきなり許嫁に!?
天道家のパパ同士の勝手な約束とお姉ちゃんたちの意見により、乱馬とあかねは、“許嫁”に決定!
本人たちの意思は無視状態ですが…この強引さもまたコメディの醍醐味(笑)。
この時、らんまがあかねに裸をお互いが見られたことについて、気を使ったのかもしれませんが――最後に余計な一言「おれの方がプロポーションがいいしな。」を言ってしまいます。
あかねちゃんは大激怒をしてテーブルで攻撃!そりゃ怒るって。
初めて会った時から、らんま(乱馬)の余計な一言であかねちゃんを怒らせる――今後このパターンでなかなか素直になれない2人が続きますが、反発しながらもどこかお似合いな気もしますね。
ふろ場で再び鉢合わせ!あかねのビンタ炸裂!
物語のラストでは、まさかの展開が再び――
お風呂場であかねとらんまがばったり遭遇!
今回は“女同士”とはいえ、これで二度目の遭遇。
再度怒ったあかねにビンタされてしまうらんま、ちょっとかわいそう…でも、状況が状況だけにこれは仕方ないですね(笑)
まとめ
第2話「らんまの秘密」は、タイトル通り“らんま”という作品の土台を一気に見せてくれる重要回。
ギャグとバトル、テンポの良さ、キャラの掛け合い、設定の突飛さ――すべてが詰まっています!
読者や視聴者が「らんまってこういう世界なんだ!」と理解するには十分すぎるほどの濃密さ。
乱馬とあかねの関係性よりも、天道家ファミリーの紹介回
次回はどんなドタバタが待っているのか、ますます目が離せません!