昔、夢中で読んだ「らんま1/2」。
大人になった今、改めて読んでみると…やっぱり最高でした。
このブログでは、そんな“らんま愛”をこめて、感想を気ままに綴っています。令和にもう一度、あのワクワクを――。
※本記事には『らんま1/2』のネタバレが含まれています。まだ読んでいない方は先に原作を読むことをおすすめします!
第7話「すぐにわかるよ!」あらすじ
前回、久能先輩の木刀が脇腹にヒットした乱馬。
激しい勝負の中、乱馬は久能の懐から落ちた”モノ”を集めながら攻撃をかわすが、久能の強烈な突きが迫る。物陰で見守るあかねの応援も受けつつ、乱馬は見事勝利するのでした。
仲良くなったようにもみえた乱馬とあかねでしたが、懐から落ちた”モノ”の件で口論になり、乱馬はさらに負傷をしてしまいます。
あかねと一緒に東風先生の接骨院にて治療をする乱馬に東風先生が伝えたこととは?帰り道での二人の心の距離が少しずつ近づいていく物語。
感想:あかねの優しさと乱馬の成長が光る、心温まる青春ドラマ
久能の強烈突きと乱馬の華麗なかわし技
前回、スキができてしまい、一撃をくらってしまった乱馬。
乱馬は久能先輩の攻撃をギリギリでかわしながら、前回の懐から出たモノを集めます。
「勝負の最中によそ見をするとは…なめてくれたものだなっ!!」と久能先輩の渾身の一撃をかわした乱馬。
かわした先には、見守るあかねが…転がりながら近づく乱馬の姿もまたかっこいい。
あかねは真顔で「男を相手に本気出したら、久能先輩本っ当に強いわよ。」と乱馬に忠告。
それに乱馬は「…おれもひと言忠告してけど、おめー青いパンツは似合わね…」とギャグで返し、即あかねにどかっと蹴られるのでした。
うん、やっぱり昭和のらんま節だね!
キュンとくるあかねとの絶妙なやりとり
あかねの蹴りで久能先輩のところに戻る乱馬。そこに久能は「突き突き突き突き突き突き突き突き突き突き突き突き突き突き突き突き突き突きーっ!!」と高速連続突きを繰り出します!
その空気圧で、あかねがいたすぐそばの石像が崩れ危うく石像の下敷きに…。
乱馬が「ばか、どいてろ!」と振り返るも、その隙をついてさらに久能の一撃が迫る。
乱馬もあかねもピンチ!なのに、あかねは「ばか、前向きなさい前っ!!」と乱馬に返します。
ケンカばかりなのに、こういうときはお互いを心配する…二人のやりとりにキュンとしてしまいます。
急所をついて乱馬が逆襲、でも痛みは隠しきれず
乱馬もピンチの中体をうまく使い、蹴りで久能に反撃。倒れこむ久能。この瞬間、勝負が決まったのでした。
なびきには何が起こったのかわからなかったようですが、乱馬は空中で急所に攻撃をいれたのでした。乱馬の実力が披露された瞬間!
勝負後、「意外と手応えなかったな…」と強がる乱馬。しかし、あかねに左脇腹の木刀の傷を触られると、泣きながら痛がるのでした…どれだけ強がるのさ(笑)。
乱馬はスピードタイプ?
このエピソードもそうですが、乱馬は素早い動きや空中戦を得意としています。
格闘ゲームでいうとスピードタイプのキャラ設定。
1990年代、らんまはスーファミやPSで格闘ゲームが発売されており、その時もたしかスピード重視だったはず…あの頃の記憶がうっすらと蘇ります。そのうちゲームの攻略本を見直して確認してみようと思います。
生写真が乱馬とあかねの喧嘩の火種に
乱馬が勝負の最中に気を取られていた理由は、久能の懐から出てきた生写真。
そう、なびきが久能に売りつけた、らんまとあかねのあの写真だったのです。
これが原因で二人は口喧嘩に!
乱馬が、らんまとあかねの写真を見比べて、あかねに色気がない的な余計な一言を言ったため、あかねを怒らせてしまうのでした。
久能先輩の好感度と写真について
ちなみに、生写真を買った久能先輩、勝負中にかき集めるなどせずに勝負を優先しているところは、個人的には好感度アップでした!それでこそ風林館高校の蒼い雷(笑)。
今後の話でも、この時の写真とは別物ですが”生写真”ネタは続きます。
1990年代は、「好きな人のものを持ち歩きたい=写真」だったな~と思いだしました。
(※写真=チェキではなく、印画紙に印刷した写真です。)
東風先生の診察で見えるあかねのやさしさ
あかねを怒らせた乱馬は、全身打撲と脱臼であかねと共に接骨院へ。
診察をする東風先生の「これは酷いっ!」の一言に思わず笑ってしまいます(笑)。
乱馬が「色気のない女に…やられた…」と告げると、あかねは「悪かったわねっ!」と即バレ。
東風先生は「あかねちゃんのクセが出てておもしろい」と言いながら乱馬を治療していきます。
「(乱馬にむかって)あかねちゃんの許嫁なんだってね。」「二人ともまだ子供だし」という東風先生の会話に少ししゅんとするあかね。
気になる東風先生に「子ども扱いされる=恋愛対象ではない」ということを突き付けられ、心を痛めるあかねちゃん。このやり取りがリアルなのに、会話にギャグ要素があり、らんま1/2らしさ全開ですね。
夜道のおんぶシーンにほっこり
帰り際、東風先生に「(あかねは)本当にやさしいいい子だよ。」と言われた乱馬。
場面は変わり、二人で夜道を歩く乱馬とあかね。あかねは東風先生と乱馬の会話が気になる様子。そんなあかねの気持ちに気づかない乱馬はあかねをからかいます。
その時、東風先生の仕掛けで乱馬は足が動かなくなります。
歩けない乱馬をおんぶしようとするあかね。「ばっきゃろー、男がそんな恥ずかしいこと…」と抵抗する乱馬に水をかけ、女の姿にしてからおんぶをするあかね。
あかねにおんぶされつつ、らんまは東風先生から言われた「本当にやさしいいい子だよ。」の言葉を思い出しつつ、「まだわかんねーや。」と思うのでした。
まとめ:あかねの優しさと乱馬の等身大の成長に注目!
今回の話は、あかねの優しさがひしひしと伝わるエピソードでした。
文句を言いながらも面倒を見てくれるあかねの姿は、初恋の揺れ動く心そのもの。
大人になってからこの話を読み返すと、あかねの気持ちに共感してしまいます。
一方で、すぐにあかねを怒らせてしまう乱馬は、格闘一筋で育ったがゆえに女心がまだわからず、まさに等身大の男の子。
これからの二人の心の動きに大いに期待したいですね!